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update:2021.06.04

クリエイティブの目利き

最近、よく考えるのが「見極める」ってとても大切だなってこと。

例えば、骨董の世界なんかでは「目利き」と言われたりしますが、

ことクリエイティブ業界でも「目が利く」「鼻が利く」って感覚はとても大切だったりします。

デザインやクリエイティブを行う上で、

 

何が問題なのか…

何が課題なのか…

どういった人に伝えたいのか…

費用対効果はどうなのか…

クライアントはどういった体質なのか…

世の中の動向はどうなのか…

デザインの流行り…

時代のトーン…

 

たくさんのことが関連してくるのですが

そのどれもが、統計や数値だけでは図りきれないことばかりです。

 

もちろん、マーケティング的な過去の統計なんかも大事ですが

ことクリエイティブが目指す部分では、数値のその先を見ていかなければなりません。

ぼくたちの仕事はもちろんカタチづくることではあるのですが

そこに至るまでの考え方や方向性などを「見極める」ってことが大切でもあり

難しいポイントでもあります。

 

でも、そこが失敗するとなかなか目的を達成できるクリエイティブには到達出来ません。

例えば、今ある商品を売るためにどういった問題があるのか。

たとえそれがユーザーが求める商品だったとしても、間違いなくユーザーにトクになる商品だったとしても

今の時代、それだけで売れることは難しいし、そういった商品はたいがい競争相手が沢山います。

 

ぼくたちが行う商品のPRであったりブランディングでは

商品自体の魅力はもちろん、ユーザーと商品をつなぐ“流れ”をつくることが大切です。

これは、どんな事にも当てはまることだとは思うのですが

そもそも“流れ”がなければ何事も始まらない。

 

広告の世界では“動機づけ”とも言われますが、流れをつくることが売れるため、

または問題解決までの8割だと思っています。

ビジネスでも“流れ”ってとても大切ですよね。

ビジネスの場合の流れって、「信頼」と「成果」だと思っています。

そういういい流れが出来ると仕事をする上でやりがいや達成感が生まれるんでしょう。

いまご用命いただいている皆様ともそういう流れの中でお仕事をさせていただけるのは幸せなことです。

 

では、広告やブランディングに話しを戻して、その“流れ”は、どうつくればいいのでしょうか?

それには、その商品やサービスがどうやったらユーザーとの接点をつなぐことが出来るのか

ユーザーの趣向や世の中の動向を見極めることが大事になってきます。

 

例えば、いま雑誌や本ってなかなか売れていないですよね。

本はまだしも、雑誌は廃刊や不定期刊行になったりしています。

もちろん、今の時代ですからデジタル版やアプリで読めたり、時代とともに減少傾向にあるのかもしれません。

そうやって売れないからこそ、色々な売るための“流れ”をつくって努力しているところも多々あります。

本屋さんの中にカフェが併設されていたり、ニッチなコーナーを設けてイベントをひらいてコアなファン層の流れを作ったりしていますよね。

たとえば本に合わせた体験コーナーがあったり、ユニークで面白い展開の仕方は考えれば色々出てきそうですよね。

ただ、やっぱり費用対効果を考えるとその場かぎりのイベントは難しいのかもしれません。

ロングスパンで業界自体の底上げをみんなで少しずつ負担して“流れ”をつくるしかないのかもしれません。

 

こうやって色々なことを見極めながら、さまざまな展開を考えていくのは

これからのクリエイティブには必要不可欠だなって思います。

 

ただ、注意しないといけないのは見極めることが否定的なことにつながらないようにしないといけませんね。

否定をするなら、アイデアを出す!

これ、とっても大事です。

 

では、ごきげんよう。

 

最後に、ジェニファー・ウォーンズがデュエットで歌う

どちらも名作の映画主題歌をご紹介。

Up Where We Belong(愛と青春の旅立ちより)

https://www.youtube.com/watch?v=bjrOcrisGyI

The Time of My Life(ダーティーダンシングより)

https://www.youtube.com/watch?v=4BQLE_RrTSU

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イマジンブランディングアンドデザイン−
CREATIVE DIRECTOR  霜方 和弘

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