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update:2023.02.02

悪魔のブランディング論

悪魔的だぁ~~ byカイジ

 

映画にもなっているので、みんなよく聞いたことのあるフレーズ。

じつは、昨年読んだ本のタイトルが「人は悪魔に熱狂する」という本なのですが

最初さらっと読んだ時は、ふ~んという感じでしばらくは本棚にしまい込んでいたんですが

最近、ブランドのクリエイティブ表現においてどう競争力をつけるのか?

どう優位性をつくっていくのか?という仕事上のテーマを考えた時に読み返してみました。

 

いま自分がそういうモードだからかもしれませんが

なんか納得出来た、腑に落ちたんですよね。

 

そこに書いてあったことの一部を抜粋すると・・・

マクドナルドでは、ユーザーの要望を考え、リサーチし、みんなが求めているものはこれだ!

という想定のもとに健康を考えた、ヘルシーなバーガーのラインナップ。

「野菜がたっぷり入ったフレッシュマック」を発売しました。

 

もちろん、みんなが求めているものを出したんだから売れるに決まっているでしょう。

でも結果は、惨敗。思ったように売れなかったらしいです。

その後、真逆の製品「クォーターパウンダー」なる高カロリー商品

いわば悪魔的な商品を発売しました。

するとまたたく間に人気商品となってしまいました。

これ、とてもおもしろいし現実によくあることだと思いませんか?

データや数値はしっかりと正しい道を示しているのに

人間の感情がそれを否定してしまう、また頭で考えて理性的な判断をすべきところが

ココロ(感情)が行動を決定付けてしまう。

 

マクドナルドが人間の建前の部分と本心の部分を見誤ってしまったとも言えますし

そもそも、マクドナルドの商品を求めるひとのニーズが違ったとも言えます。

 

セールスプロモーションやクリエイティブ表現として

こういったことは多々ありますし、常に意識しておかないといけない部分だと感じます。

 

「ユーザーのほしい情報」

「ユーザーの要望を叶える」

「ユーザーに誠実に伝える」

 

どれも間違いではないでしょうが、そもそも情報過多、商品の優劣がつけにくい世の中です。

自社らしさ・選んでもらえるサービスや製品などに競争するうえでの優位性をもたせる場合

この「悪魔的」という部分がとても重要だと思います。

ほら、悪魔(ルシファー)って堕天使とも言うじゃないですか。

もともとは最も美しいと言われた大天使が天界を追われ堕天使になったと伝えられています。

ぼくはけっこうルシファーマニアでもありますから、この話題はつい膨らんでしまいますので

自重しますが、「悪魔的」というのは人間があがらえない欲望でもあるわけです。

 

危険とわかっていながら冬山に登ってしまったり

好みとは全然真逆の人を好きになってしまったり

ダイエット中につい差し入れでもらったチョコを食べてしまったり

 

間違いなく、だれにでもある行動パターン。

 

これって、やっぱり理屈じゃなくて感情(ココロ)が動くからです。

 

でも例えば、ココロが動く広告表現ってどんななの?

デザインってどんななの?って思うじゃないですか。

そう、それが正しい反応です。

でもそれを表現するのがクリエイターなんです。

 

理詰め理屈で情報処理をカタチにするのは表現じゃないんです。

そこにチャレンジ出来ないならクライアントの真の欲求を満たすことなんて

とうてい出来ません。さっさとランサーズにでも登録しましょう。

経験的手法や方法論、表現的テクニックなど叶える方法は沢山あります。

ここでそれは教えられませんが・・・

まぁ、それこそが、イマジンの競争優位性だという話でご納得ください。

 

なんか真面目な話しになってないかい?

では、ぼくの悪魔的だと感じことはですね・・・

いちごが沢山のったスイーツやパフェ。

これが1,500円ぐらいするとめちゃくちゃチャレンジしたくなります。

 

深夜に映画をみながら食べるうまい棒。

何種類もあると軽く10本ぐらい食べてしまいます。

 

ガソリンスタンドの給油機がしゃべる声。

素人っぽい声で問いかけるスタンドをヘビーローテーションしてしまいます。

 

あぁ、くだらなすぎるけど素晴らしい!

ココロを動かす仕事をしているのに、結果動かされてばかりいるぼくでした。

 

では、次回もまたなにか書いていきたいと思います。

正論より、もっと悪魔的に!

IMAGINE -BRANDING AND DESIGN -
イマジンブランディングアンドデザイン−
CREATIVE DIRECTOR  霜方 和弘

© IMAGINE -BRANDING AND DESIGN-

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