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update:2022.11.21

アレンジはお好き?

最近、バンドの再結成や昔の映画のリメイク、シン○○とか流行りといえば流行りですよね。

若かりし頃に聞いていた楽曲のリメイクや再結成した音源などを聞いていると単純に興奮します!

もちろん、昔のそのままではなくアレンジが入ったり、歌い方や曲の表現方法が変わったりと

その微妙な違いがまた楽しかったりするんですよね。

アレンジとは編曲などの意味で使われることが多いんですが

本来の意味は“整頓”するとか“整える”などといった意味です。

料理の世界でもアレンジするなどとよく言われますが

料理の場合は“構成しなおす”“自分なりの解釈で作りかえる”などといった感じでしょうか。

アレンジに近い意味として、チューニングという言葉もあります。

これは音楽やっている人には馴染み深い“調律”とか“同調”といった意味です。

テレビやラジオなどの周波数をあわせることもチューニングと言いますね。

 

忘れてはいけないのが、クルマなどでもチューニングという言葉が使われます。

この場合のチューニングとは“調子を整える”といった意味もありますが

多くは“性能を向上させる”という意味で使われています。

実は多くの人にとっては忘れてもいい内容ですが・・・

 

そうそう、よく外国映画などで使われるパロディなんかもアレンジに近いものがありますね。

オマージュ作品とか言われたりしますが、さじ加減が上手くいかないとパクリなんて言われちゃいます。

ぼくはよくスタッフと話す時に、「ゼロベースから組み立てよう」とか「ゼロベースで考えよう」という意味のことを言うのですが

ここで言うところのゼロベースという意味は、まるっきりゼロから作り上げるという意味ではなく

たくさんあるヒントや材料を使って“構成しなおす”というイメージに近いのかなって思います。

 

ブランディングもデザインもついオリジナリティや表現といったカタチにとらわれがちですが

多くの場合、まったく新しいというよりは、今までのもの、今あるもの、そういったものを

どうアレンジまたはチューニングするかで「使えるもの」になるのではないでしょうか。

 

この「使えるもの」という部分が大事で、アレンジしすぎで原曲がわからなくなるような曲では

とくに原曲のファンだったひとたちはがっかりです。

 

またアレンジレシピも基のレシピを変えることが目的ではダメで、やっぱりそこには“光る美味しさ”が

求められると思います。

 

では、ことクリエイティブ、またデザインにおいてのアレンジの仕方をどうするのかというと

これがまた答えなんてないんですよね。

答えがないなんて言ってしまうと話しも終わってしまうので、

ここではひとつぼくが考える作法としてのアレンジテクニックをお話ししたいと思います。

ただ、あくまで概念としてのお話しなので頭をやわらかく、そして気持ちをおおらかにお聞きください。

 

アイデアもデザインもですが、良いアイデア、良いデザインが出来たとします。

良いアイデアや良いデザインというものがどういう定義か?という問題がありますが

ここで言うところの“良い”とは“潔い”とか“突出した”などといった言わば研ぎ澄まされた様といったところでしょうか。

まぁ、簡単に言えば「インパクトがある」とか「個性的な」とかみたいな感じですかね。

 

そこまで行くのも並大抵のことではないんですが、

これをあえて“絞る”。潔い部分や突出した部分を少し“普通”にするって感じかな。

 

そうすることによって、一見、ブレそうですが、実はより強固なイメージになると思っています。

川の流れが広いところと狭いところでは狭いところのほうが流れが早くなるってあるじゃないですか。

ベルヌーイの定理?密度を濃くするイメージ?

同じ100キロのスピードを出す場合でも、性能のすべてを出し切った100キロと有り余るパワーを使いきらないで

出す100キロのスピードの違いみたいな感じかな。

 

だいじょうぶですか?ついて来てますか?

なんか誰もついて来ていないような気もしますが・・・

 

 

 

 

 

 

 

おーいっ・・・誰かいますかー?

 

 

 

 

「アレンジ」こういった考え方で今一度、クリエイティブやデザインを考えてみると

また違った見方が出来るんじゃないかなって思います。

世の中的には、多くは悪い部分を直す、またはより良くしていくというアプローチが多数だと思いますが

クリエイティブにおいては、良い部分を伸ばす、研ぎ澄ますほうが良い結果が待っているんじゃないかと思います。

ひらめきやインスピレーションももちろん大事ですが、

その一歩先として、アレンジすることを意識的に考えてみるとよろしいんではないでしょうか。

巷には、ナポリタンをアレンジしたナポリタンコロッケなるものがあるらしいので

ナポリターナ霜方としてはいつかチャレンジしてみたいと思う今日このごろです。

では、ブォンジョールノ!

IMAGINE -BRANDING AND DESIGN -
イマジンブランディングアンドデザイン−
CREATIVE DIRECTOR  霜方 和弘

© IMAGINE -BRANDING AND DESIGN-

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